CONCEPT
ここは、最後の砦
THE LAST STORE™︎は、阪急百貨店(森井専務)とSOLAKZADE®(岡本兄弟)との出会いから生まれたアイウエア、ジュエリー、ウォッチの専門店。
阪急メンズ大阪1階に、看板を出さず、宮殿のようにそびえ立つ店舗。その奥では、滅びゆく文化のなかで一筋の美しさを放つヴィンテージや一点物、そして、ブランドのカタログからはみ出した稀少なアイテムが、百年、千年の歴史を紐解くようにストックされ、静かに人類の可能性を伝えてくれる。
THE LAST STORE™︎は、ここに辿り着いた“滅びゆく美”を救うための最後の砦であり、“逸脱の美”を求める現代のパトロンやアーティストたちが、世代を越えて集うサロンである。
岡本兄弟
岡本龍允と⻯という1歳違いの兄弟。僧侶の父と、クリスチャンの母のものに生まれ育つ。日本国内やヨーロッパやアメリカ、アジア、中東など世界中を旅しながら収集したアイウエアが膨大なコレクションとなり、2005年にヴィンテージアイウエア専門店としてSOLAKZADE®(ソラックザーデ)を立ち上げる。
SOLAKZADE®
創業時から「世界一ヤバい店をつくる」という指標を掲げ、美しいものをピュアに求める“はみ出し者”たちの場所として、国内外のファッショニスタやヴィンテージコレクター、デザイナー、映画や音楽業界から支持を集める。2012年に東京・原宿ゴローズビルの地下に移転、2015年にジュエラー部門、2022年にオートモーティヴ部門を立ち上げ、世界に類をみないヴィンテージ専門店をつくりあげてきた。
阪急百貨店
阪急百貨店は、阪急電鉄の創業者であり、茶の湯や俳句、そして骨董の蒐集を愛する文化人でもあった小林一三の手によって築かれた。一三は、経済的・文化的なゆたかさを併せ持つとともに、そのゆたかさを一握りの特権階級のものではなく、大衆に広め、多くの人に届けようとした、人間愛に溢れた人だった。
滅びゆく美
近代社会は合理性を求め、無駄をそぎ落としてきた。「ラグジュアリー」は本来、非合理的なものであり、それをつくる側にも、つかう側にも、手間と時間が求められる。心の余裕が無ければ、「ラグジュアリー」は扱えない。THE LAST STORE™︎は脱・近代的な価値観のもと、もう一度人間が本来必要とするものを見つめ、"滅びゆく美"の最後の砦として、過去200年分の歴史を辿って蒐集したアイウェアや2500年分のジュエリーをストックしている。
逸脱の美
ただ保守的・懐古的な趣味から集められた物とは違い、そこに常軌を超えた美意識や技巧が同居するとき、私たちは強く心を揺さぶられる。THE LAST STORE™︎には、量産化された現代のブランド品やマジョリティ、近代社会の枠組みからはみ出した"逸脱の美"が集まり、美しいものを求めてやまない人たちのサロンとして、世代を超えたつながりを育んでいく。