1940s, Breitling "Premier" Chronograph

1940s, Breitling "Premier" Chronograph

Reference:782

Calibre:Venus Cal.175

Movement:手巻き/Hand Wound

Case:18KPG

ブライトリング。武骨なパイロットウォッチと言えば必ずこのブランドの名が挙がる程、空との結び付きが強いブランドであり、クロノグラフに強いメーカーの代表格だ。

屈強な男の腕に合うイメージの強いブライトリングだが、当然ながらそうでもないモデルも存在する。

それが40年代にフラッグシップとして君臨した ”Premier＂だ。

2021年に現行でも復活したことで、その名をご存知のマニア諸君も多いだろう。

Premierは1943年に発表され、70年代頃まで製造されていたラインで、比較的ドレッシーなクロノグラフに名が冠された。

今回紹介するRef.782はその中でもスナップバックのケースと四角のプッシャーを備えたモデルで、ドレッシーさが際立つ。

搭載するムーブメントはVenus社のCal.175で、水平クラッチとコラムホイールを採用した高級機だ。

ValjouxやLemania社製のムーブメントがマニアの間ではよく語られるが、Venus社は時代の流れに淘汰されたせいかあまり語られない。しかしVenus社もこうしたメーカーに並ぶ名門エボーシュだった。

この個体は希少な１８KPG製であり、ケースの色味とマッチしたレモン色の文字盤が唯一無二の色気を放つ。